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2020年 インタビュー vol.2 南出 大伸(Minamide Taishin)

自粛期間中はどのように過ごされていましたか?

メキシコ遠征から帰国した途端に自粛となり、何週間か全く泳げずに家にいました。
家の中でバイクトレーニングをするくらいでしたよ。
追い込みはできず、できうる限りの補強トレーニングです。
とにかく泳ぎ出せるようになった時に困らないようにと、楽しみながら取り組むようにしていました。
今までまとまったオフがほとんどなかったので、こんなに長い休みは初めてでした。
でも落ち込んだりはせず、リフレッシュに使って楽しむように心がけていました。


プールでの練習が再開してからはどうでしたか?

追い込みができるようになったとはいえ、以前の状態からは落ちていますから、まずは水泳を楽しもうと思いました。
僕は常に楽しみの中でこそ最高の結果が出るものだと思っていますので。
実際、一番楽しんで泳げている時が一番速いんです。


コロナ禍でスポーツの価値についてどう考えましたか?

難しいですね。
自粛期間中だと、無理やりトレーニングをすれば一般の人から「今はそんな場合じゃないだろう」と言われますし、トレーニング活動をストップすれば「あーやれないのか。残念だなぁ」と声があがりますから、スポーツ選手にとってそのバランスはとても難しいなと感じました。
大会やイベントも、開催すると世間から叩かれ、一切やらなければ精神的にも経済的も世の中が盛り上がらない。
その矛盾が難しいなと。


東京オリンピックへの意気込みを教えてください。

オリンピックという目標の前に、僕の場合はまだまだトップに立ち続けたという経験がなく、まずは出場できるレースで 1位を目指すため、日々トレーニングを積むことが大切だと思っています。
今の状況下ではなかなか海外には行けませんが、国内ペースだけに慣れてしまうと全体が遅くなってしまいます。
10kmでの今の自分の持久面や体力の感覚を掴みながら、常に世界をイメージしているつもりです。


日本選手権への意気込みは?

去年は 2連覇を逃していますし、今は日本で負けている場合じゃないなと思っています。
去年は自分が想定していないレース展開もあり、その中で無理し過ぎずに確実に上位を目指したという戦い方でした。
今年は 1位を奪還したいですね。


前向きな話が多く聞けたので、コロナ禍で目標を見失っているスイマーに一言お願いします。

水泳をしている誰もが、元々は結果を出すために泳いでいるのではなかったはずです。
親に無理やり連れて行かれて始めたなんて人も多いとは思いますが、長く続けられているのは、泳ぐことが好きだからではないでしょうか。
今はコロナで大変な時ですが、「自分は水泳が好きだから続けているんだ」という気持ちを忘れないでほしいです。
試合のためや結果のためにだけ泳いでいるのではなく、水泳が好きだから泳ぎ続けているという気持ちを忘れなければ、モチベーションは下がらないと思っています。


最後に次世代の選手たちへ一言お願いします。

この夏、若手と泳いでいて、タイム差も縮まってきていて力をつけていたなぁと感じました。
これから先のOWS界のためにも頑張ってほしいです。


南出 大伸
所属:木下グループ
生年月日:1996年4月13日
(2020年 第96回 日本選手権水泳競技大会オープンウォータースイミング競技大会(中止)パンフレットより抜粋)

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©取材・作成/日本文化出版株式会社